IMG_1756

2020年に始まり、未だ収束が見えないコロナ禍。その中で、当院での診療があり、運営・経営があり…日々は足早に過ぎて2021年6月。当院は開院から数えて3度目の夏を迎えました。
このブログの3年前(2018年)の記事では、3年前の今は、当院の新築工事が着工となった頃。先日6月9日のラジオでその当時の回想録を少しだけお話しましたが、初めは資金調達が思うようにいかず、開院後もしばらくの間は地域から「イロモノ」扱いされていたところもあった当院でした。しかし、「(地域に認められるまで)まずは3年粘ろう」という、当院向かいのルゥ歯科・當山院長先生の言葉を信じて、毎日一歩一歩歩んで…途中に多少の困難があり、そしてこのコロナ禍もありましたが、昨年暮れころからようやく歯車がかみ合ってきた、手ごたえが感じられるようになってきたと思うようになり、この山鼻という地域にもようやく認められ始めたと思える出来事もありました。
当院が開院時から掲げている理念・コンセプトの中で「学び・つながり・ふれあいを大事に」というフレーズがあります。心身のすこやかさ(健康)は、日々の暮らしのなかで幸せさや生き甲斐、等々をどれだけ感じられるかということと密接に関連していると考えていますが、地域の人たちや当院通院中の患者さんたちと同じ時間・空間を共有して、様々なふれあいや語り合いを通して、我々も含めみんなで何かを得る・見つけることが出来たら…という所がそのココロであり、当院でこれまで行ってきた「糖尿病教室」などがそれを実践する場でありました。しかし、このコロナ禍によって、ひととひとが直に向き合ってそうしたことを行える機会が失われてしまいました。私は先日、ようやく2回目のワクチン接種を、札幌市内のとある接種会場で終えたばかりですが、来年以降で「アフターコロナ」という時期に入った頃に、その当院が掲げたものを再開・継続して取り組んでいくのか、あるいは軌道修正すべきなのかがちょっと悩ましいところです。
IMG_2682

コロナ禍の日々、診療を続けていると、いわゆる「ご自愛」するゆとりもなくなっている、何かを抱え込んでいる・鬱積しているような感じの方をこれまでよりも頻繁に目にするようになりました。特に、働き盛りの年代の方でそれが目立つ印象です。自らの健康管理や健康維持はお仕事をしていく上でも必須のことですが、時間的、場合によっては金銭的にそれが出来ないという方。検診などで異常は指摘されていたが、結果的に精査や治療のタイミングを逃し、疾病が重症化してしまったというケースー当院で診療している糖尿病もそうですし、癌などの悪性疾患についても状況が深刻化しています。現在、コロナ変異株の影響で、昨年は見られなかった若い世代(30代~50代)の死亡例も増えてきていますが、その背景に(おそらく無治療であった)重篤な基礎疾患合併があると言われています。「親父を助けて下さい!」と息子が医者に懇願するシーンはドラマなどでよくありましたが、最近では「息子を助けて下さい」と高齢の両親から言われることが増えたと、ある救急医の先生も云っていました。健康寿命、ひいては日本人の平均寿命短縮、人口減少加速化という流れにならないように、やはり働き盛りの人の健康維持は何とかしなくてはいけないのでは、と思っております。糖尿病や脂質異常症などは、あらゆる病気や合併症へと繋がる「入口」になり得ると先日のラジオでも話しましたが、ならば我々はその門番、ゲートキーパーであるわけだから、役割の重みがこれから一層増してくるのではないかと思う次第です。