さっぽろ山鼻内科・糖尿病クリニック 公式ブログ

札幌市中央区南部(山鼻・伏見・幌西地区)および札幌市南区をカバーする、糖尿病専門医・内科専門医によるクリニックのブログです。

◆糖尿病や高血圧、脂質異常症、慢性腎臓病および内科一般診療
◆札幌市健康診断、その他各種健康診断実施
◆インフルエンザワクチン、各種予防接種
◆夜間診療(~19:30受付)、早朝診療(7:30~受付)実施
◆ヘモグロビンA1cや総コレステロール、動脈硬化検査がすぐにできます
◆ウェブ予約可能
◆管理栄養士、保健師が常勤。食事・生活、いつでも何でも相談できます

所在地:札幌市中央区南17条西17丁目3-1
(札幌市電「西線16条」および山鼻郵便局から徒歩約4分、バス「南17西18」停から徒歩約2分です)

クリニックのメインサイト http://clinic.yamahana.jp/

2021年11月。さっぽろ山鼻内科・糖尿病クリニックは開院3周年の節目の月を迎えました。また、今年は糖尿病の病態そして治療の上で大きな役割をもつ「インスリン」が発見されてちょうど100周年でもあります。
これらを記念して、11月3日・文化の日の夜20~21時に、FMラジオカロスサッポロにて特別番組を放送させて頂きました。

司会を院長の澤田がつとめ、ゲストには札幌市北区新琴似にある、高野山真言宗惠弘寺の足立隆厳住職をお迎えして、「一病息災」をテーマに医師と僧侶の対談形式でお送り致しました。足立住職は福岡県のご出身で、会社員を経て仏門に入門、2014年に高野山真言宗惠弘寺を建立。FMラジオカロスの番組「仏僧naまんでぇ」「ナイトジャンク」にてパーソナリティを務められているほか、札幌市保護司、そして北海道内に現在7名しかいない臨床宗教師として、非常に多岐にわたるご活動をされております。

番組にて足立住職からお聴きした主な内容としては、

①「あなたは○○(糖尿病など)」と診断された時の心構え
・仏教からとしては、まず、病を「個性のひとつ」として受け入れましょう。何故ならば貴方がそうなるように生きてきたからです。
・病気になった、診断されたならば、まずは現代の医学・医療を頼って、まず病院で診てもらい、そして今が自身の生活習慣などを見直すきっかけ、チャンスなのだと心を切り替えましょう。
・自身の身体は何かしらの異変を教えてくれていたのかもしれないのに、それを逃して病気が悪化してしまっていることも良くあるのではないでしょうか。自分をじっくり見つめなおす、日頃の(身体の)変化をどこかで感じ取る時間を持つことが大切です。
・貴方の「こころ」でもって「医療」と向き合う。自分自身の精神を正しい方向へ導く。そう言った環境を自分でつくることができれば、病というものもそれほど苦しいものではないはず。

②病気と「つきあう」とは?
・病を受け入れたくないという思いは誰にでもあるでしょう。しかし現実とも向き合って、病を良くしよう、治そうという努力が必要です。
・患者が自分自身で「生活の中での工夫」をすることが現実的には大事。もしその工夫が十分に出来ない要因があるならば、そこは医師からの処方薬でカバーするしかない。
・自分自身が持つ「治癒力」を信じることが一番大切です。「病は気から」と言いますが、病気になった、診断されたからといって落ち込んでいても前には進めないのです。

③「一病息災」をどう考えるか?
・人間、年老いれば何かしらの「ガタが出る」のは当たり前のこと。
・手を合わせて「合掌」するのは何故か?それは、謙虚に生きることをもう一度見直す時間なのです。その時に例えば「昨日飲み過ぎちゃったなぁ」などと思ってそこで悔い改めることができるか。神仏にただ一方的に助けを求めるのではなく、神仏がいて我々は先祖に守ってもらっている、助けてもらっていると考えることができるか。それらが出来るのであれば決して無茶な生き方をしているわけではないと思います。
・病気になったらお守りなどにすがればそれで良いというわけではありません。奈良のとあるお寺は「癌封じ」で有名ですが、癌で余命宣告された人がそのお寺で祈願して癌が消えたというのは、その人が一生懸命に悔い改め、自分の生き方を見直すきっかけをそのご祈祷の中で授かった、それによって心の中で何かが芽生えた、救われるにはまず自分自身が足元を固めて生活も見直さなければいけない、自分が先祖からもらった身体をいたわらなくてはいけないという心がわいて、自分自身のもつ自然治癒力も高まったということなのかも知れません。
・しかし、それが可能になる前提としては、まず病院にかかって、自分の身体と自分の病気をよく知って、担当医を頼って(身体をいたわり病気を良くしていくための)アドバイスを色々聞くこと。そして、患者と医師の二人三脚で病と向かいながら、心は悔い改め、身体を大切にすることで、病を良くしていく・治すということが可能になるのではないでしょうか。

④臨床宗教師の活動について
・正式名称は「日本臨床宗教師会認定臨床宗教師」
・全国には200名強、北海道内には7名、札幌市内には足立住職含めて2名。
・2011年の東日本大震災をきっかけに作られた資格で、東北大や上智大など色々な大学などでの講義・講習を受ける必要があり、資格取得までに2年ほどかかる。
・主な活動としては、緩和ケア病棟での患者の傾聴、災害ボランティアとして炊き出しや傾聴など。
・仏教、神道、キリスト教など宗教や宗派を問わず様々な臨床宗教師がいるが、活動を通しての布教は行ってはいけない。
※詳しくは日本臨床宗教師会のホームページもご参照ください。


⑤そのほかに
・お坊さんはお釈迦様からの教えを学んでいるので、「どう生きていけば楽になれるか」という事を、他の人々より多少なりとも知っており、それを人々に伝えていくのがお坊さんの役目。人々と同じ目線で、同じ気持ちになって、どうサポートできるか、寄り添えるか。その人と一緒になって、色々なことを共に考えることが、医療界も仏教界も大切にしなくてはならないことと思います。
・医師も、僧侶も、人々が生きていく中での「応援団」であるべきです。悩める人ファーストで、我々はサポーターで。病気を治す主役は患者さん。サポーターは家族や周りの人、医療者、そしてその人の「信仰」も。

放送の音声はYouTubeにてオンデマンド配信を継続しています。是非お聴きください。

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最恐かつ最悪だったコロナ第5波と、それに伴う緊急事態宣言がようやく明けた10月。
久々の貴重な休日となった日曜日、中島公園を散策しました。
空も、風も、すっかり秋。

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水辺の風景は、これまでの慌ただしさや辛さとかを忘れされてくれます。


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当院を立ち上げてから、早いものでもうすぐ3年。
今までの歩みを振り返りつつ、新たな道を色々と探りながら歩く。
そんな秋の一日でした。


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2020年に始まり、未だ収束が見えないコロナ禍。その中で、当院での診療があり、運営・経営があり…日々は足早に過ぎて2021年6月。当院は開院から数えて3度目の夏を迎えました。
このブログの3年前(2018年)の記事では、3年前の今は、当院の新築工事が着工となった頃。先日6月9日のラジオでその当時の回想録を少しだけお話しましたが、初めは資金調達が思うようにいかず、開院後もしばらくの間は地域から「イロモノ」扱いされていたところもあった当院でした。しかし、「(地域に認められるまで)まずは3年粘ろう」という、当院向かいのルゥ歯科・當山院長先生の言葉を信じて、毎日一歩一歩歩んで…途中に多少の困難があり、そしてこのコロナ禍もありましたが、昨年暮れころからようやく歯車がかみ合ってきた、手ごたえが感じられるようになってきたと思うようになり、この山鼻という地域にもようやく認められ始めたと思える出来事もありました。
当院が開院時から掲げている理念・コンセプトの中で「学び・つながり・ふれあいを大事に」というフレーズがあります。心身のすこやかさ(健康)は、日々の暮らしのなかで幸せさや生き甲斐、等々をどれだけ感じられるかということと密接に関連していると考えていますが、地域の人たちや当院通院中の患者さんたちと同じ時間・空間を共有して、様々なふれあいや語り合いを通して、我々も含めみんなで何かを得る・見つけることが出来たら…という所がそのココロであり、当院でこれまで行ってきた「糖尿病教室」などがそれを実践する場でありました。しかし、このコロナ禍によって、ひととひとが直に向き合ってそうしたことを行える機会が失われてしまいました。私は先日、ようやく2回目のワクチン接種を、札幌市内のとある接種会場で終えたばかりですが、来年以降で「アフターコロナ」という時期に入った頃に、その当院が掲げたものを再開・継続して取り組んでいくのか、あるいは軌道修正すべきなのかがちょっと悩ましいところです。
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コロナ禍の日々、診療を続けていると、いわゆる「ご自愛」するゆとりもなくなっている、何かを抱え込んでいる・鬱積しているような感じの方をこれまでよりも頻繁に目にするようになりました。特に、働き盛りの年代の方でそれが目立つ印象です。自らの健康管理や健康維持はお仕事をしていく上でも必須のことですが、時間的、場合によっては金銭的にそれが出来ないという方。検診などで異常は指摘されていたが、結果的に精査や治療のタイミングを逃し、疾病が重症化してしまったというケースー当院で診療している糖尿病もそうですし、癌などの悪性疾患についても状況が深刻化しています。現在、コロナ変異株の影響で、昨年は見られなかった若い世代(30代~50代)の死亡例も増えてきていますが、その背景に(おそらく無治療であった)重篤な基礎疾患合併があると言われています。「親父を助けて下さい!」と息子が医者に懇願するシーンはドラマなどでよくありましたが、最近では「息子を助けて下さい」と高齢の両親から言われることが増えたと、ある救急医の先生も云っていました。健康寿命、ひいては日本人の平均寿命短縮、人口減少加速化という流れにならないように、やはり働き盛りの人の健康維持は何とかしなくてはいけないのでは、と思っております。糖尿病や脂質異常症などは、あらゆる病気や合併症へと繋がる「入口」になり得ると先日のラジオでも話しましたが、ならば我々はその門番、ゲートキーパーであるわけだから、役割の重みがこれから一層増してくるのではないかと思う次第です。
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